バナー 老科学者の繰り言 論理と科学を語る

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科学の周辺で書きたいこと

自然科学の研究者を志した時から学部学生・大学院生の学習時代、ポスドクや下級スタッフ時代(当時の大学の助手、 国立試験研究機関(国研)における”ヒラの”研究員、現在の大学における助教に相当)、中間管理職時代(国研の室長、現在の大学における准教授に相当)を経て、 研究室主催者(国研の部長、大学の教授)とひととおり経験し、また、論文を発表する側・研究費等を申請する立場から、査読・評価をする側にも立った。 そうした両側の経験に基づいて、研究の在り方、望ましい方向性につぃて、次世代を担う人達に伝えたいと考える事柄について纏めてゆきたい。

また、私の研究生活において実施した課題を簡単に紹介し、論文には必ずしも明記されなかった背景や、また、今ならこうしたかったという気持ちも記載する。

特に、次の点を列挙しておく。それぞれについて詳細を記述していきたい。
 数と質
 どのように”質”を評価するのか
 オーサーシップ authorship ならびに配列順
 上記に関係し 責任著者 corresponding authorとは。 また、共同研究者の内の誰がふさわしいのか
 さらに根本的には 独立性 independence とは

大学院生時代の主要な課題 細菌の細胞集合体の研究

ブドウ状球菌は 細胞分裂面が3次元空間的に不定であるため、ブドウ状となると当時考えられていた。しかし、変異体の分離などの研究によって、 細胞分裂面は3次元的に規則正しいが、細胞分裂後に相互の位置が変わるためブドウ状となることを明らかにした。 細菌の細胞集合体の研究 および補足 とぐろを巻く大腸菌の撮影パケット、卵割 の各ページへ。
この課題に関して、3次元空間の英語表現の問題やオーサーシップ等の関連について述べる。

原著論文

原著論文とは。 自然科学分野では英語で書くことが重要

ハゲタカ雑誌について考える

これは評価する側の問題である。単なる”数”で評価するのではなく、内容、すなわち”質”で評価すれば良いだけのこと。自分の発表論文一覧 Publication List に”ハゲタカ雑誌”を加えるのが”恥ずかしい”とういう状況が生まれることを期待したい。
補足する予定

インパクトファクター

www.nch.go.jp/genetics/ で1995年頃から私の退職時2009年まで(さらにはその後の期間)掲載していた インパクトファクター のページの復刻版を掲載した。 科学論文の評価の一つの方法であるが、使い方によっては弊害もある。わが国でインパクトファクターを ”流行らせた” 一人として、責任を感じつつ、ここに再掲載する。 また、私の意図、私とインパクトファクターとのかかわりなど、いずれ追加記事を書こうと思っている。